パニック症の珍奮闘記

パニック症に贈る笑いに変える生き様

匍匐前進の五島さん

五島さんは、90歳近くにもかかわらず元気抜群の「荒くれ者」だ。彼女の足はもう動かないのに、その動力源はどこにあるのかと疑うほど、匍匐前進で驚異的なスピードを見せる。目を離した隙に部屋から出てきて、毎秒0.5メートルのペースで進む彼女は、まるで映画『貞子』のように暗闇から現れることもある。

それだけではない。車椅子の操作もお手のもので、段差などものともせずに突進してくる。時には、厨房の中にまで侵入し、スタッフが制止しようとしても、まるで耳に入らないかのように漕ぎ続ける彼女は本物の強者だ。

ご飯は常に大盛り。90歳近いおばあちゃんには見えないほどの食欲と体力を誇る。しかも、部屋からはいつもガンガンにJ-POPが流れており、その音量に驚くスタッフも少なくない。何が行われているのか気になるほどの大音量は、まるで元グリーンベレーか何かで鍛え抜かれた証拠のようだ。

五島さん、まさに無敵のレジェンドだ。